犬は、怖がる人を噛む。って聞きます。
ビクビクしながら触ろうとするから噛むのです。
飼い主である爺さんは、必ずコウに噛まれるようになってしまいました。
恐怖なので、手袋をしたり、身構えてしまうので、余計に噛まれてしまいます。
もともと怖がりのコウとしては、身構えて触ろうとしてくる人に、「何をされるの!?」と恐怖心を抱くのかもしれません。
または、コウが寝ている時、触ろうとした時、近くを通った時、コウはとっさに噛んでしまうこともあります。
犬に噛まれないようにするには、怖がらないこと、犬が噛むような状況を作らないことなのですが、爺さんはそれができません。かなりの本気噛みをされているので、恐怖症になってしまいました。また、犬が何をしたいのか、その空気を読めないようです。
爺さんではコウの世話ができないので、私の家で預かっています。
コウも気持ちが落ち着いてきて、すっかり噛まなくなり、夜泣きもしなくなりました。
ところが、爺さんの家に連れて行くと、最初は喜んでいますが、私が去って、爺さんと婆さんになると、やはり問題を起こします。
コウの実家は花盛り。囲われた芝生があるので晴れた日はここで過ごさせてあげたいのですが、一週間に一日ぐらいがちょうど良さそう。
暴れ狂ったり、車椅子に乗せようとすると噛み付いて威嚇するそうです。
噛み付かれないようにエリザベスカラーを用意したのですが、それでもなぜか噛まれてしまいました。
かわいそうな爺さんですが、やっぱり、原因があります。
爺さんの一番の原因は、叱らないこと。そして褒めもしないこと。
常に話しかけること。
さらに、頻繁においでおいでと呼びかけ、さあ車椅子に乗ろうだとか、ごはんの時間だとか、寝る時間だとか、構いすぎています。
きっと、かなりウザいのでしょうね。それに加え、わかってもらえないもどかしさがあるのだと思います。
私もコウの気持ちが痛いほど良くわかります。
私も爺さん(父)には相当反抗しましたからね。
今でも、私も噛みつきたい時、いっぱいあります。
母は母で長い間うつ状態で、かなりの心配症でもあり、何でも悪いように考えてしまいます。
暗い雰囲気は、犬にも伝わるようで、それがきっとコウのストレスになっていると思います。
爺さんは、自分の家でコウを飼いたいのですが、改めることができません。
やっぱりコウは私の家で過ごす方が良いでしょう。
今は、爺さんと婆さんが歩いて会いに来きます。コウは大喜びで出迎えるので、爺さん婆さんも嬉しそうです。
二人が帰った後、コウは少し悪い子に戻ってしまいますが、
年寄りの運動にもなるし、会いに来るのが丁度良いのかもしれません。
犬は、誰しもが飼えるわけでは無いのだと実感します。
こんな人が犬を飼ったら大変です
- 犬が怖い人 犬が牙をむいて唸った時に毅然とした態度が取れない人
- 甘やかしたい人
- 犬ファーストの人
- 叱れない人
犬は人を見分けます。
噛んだ時に、すぐにしっかりと叱らなければ、噛めば何でも許されると学習してしまい、叱らない人を見分けて噛んでしまいます。
犬は自分より強い人のもとで安心できるので、犬にヘコヘコしていると、犬もかわいそうです。
怖がりな人、優しすぎる人は、飼う前によく検討して下さいね。特に柴犬は難しい子が多いようです。