噛みつきコウちゃん

父は短気で頑固。母はうつ。父が80歳から飼い始めた柴犬は噛みつき犬。足一本でがんばります。

噛みつく、吠える、夜中に泣く犬が、いい子に変わる

私は犬を飼ったことがなかったので、高齢の両親の家で飼われたコウが初めての犬です。

 

犬は飼い主に従順なのだと思っていましたが、コウは、リードを付けようとすると噛み付くは、スリッパやクッションをバラバラに引き裂くは、飛びかかるは、訪問者が来たら吠え続けるは、夜中に泣き続けるは、問題行動のオンパレードです。

 

爺さんは本にアンダーラインを引いて勉強熱心ですが、行動が伴なわず、改善されません。

 

私も、本やネットや動画を見ては、改善策を爺さんに伝えるのですが、私の言うことを全く聞いてくれません。

 

毎日、夜中にコウが泣き続けるので、爺さんは毎日夜中コウとソファーで寝る生活を続けていました。

 

 

犬との接し方で、最も参考にしたのは、カリフォルニアのドッグトレーナー、シーザー・ミランの番組です。

当時Hulu で配信していたものを全部みました。

 

驚くのは、凶暴な犬がシーザー・ミランと会った瞬間におとなしくなることです。

ガッチリとした強そうな体格と頼もしい感じ。犬は、「この人なら安心」と、瞬時に見分けているように見えます。

 

私も、シーザー・ミラン

頼もしくて、安心感があって、好きです。

 

彼が良く言っていることは、

見ない、触らない、話しかけない。

 

犬は犬として扱ってあげる。

 

爺さん婆さんは、そのタブーを犯しまくって、見続ける、触りまくる、話しかけるを続けています。

私が注意すると、「それじゃあ、何のために犬を飼っているんだかわからない」と言って変わろうとしません。

 

また、シーザー・ミランは、「犬にソファーを譲ってはいけない。まず、飼い主がソファーに座り、犬は足下に横たわる。又は犬用の居場所に行く。」とも言っていますが、爺さんは犬と一緒にソファーに座りたいのです。テレビでも、犬と一緒にソファーに座っている人の映像が映るので、「何が悪いんだ!」と、怒ってしまいます。

そのあげく、犬がソファーで寝ている時に主人がちょっとでも動こうものなら、犬は反射的に噛み付くようになってしまいました。

犬が王様のようです。

 

爺さんも、毎日夜中に起こされてはソファーで添い寝して噛まれているので、私が預かることもしばしばでした。(現在は私がずっと預かっています)

 

問題児のコウは、こちらでは、別の犬のように、静かで全く手間がかからない良い子になってしまいます。

爺さんいわく、「育った家じゃないからネコを被ってるんだ」

それもあるかもしれませんが、すやすやと寝息を建てて一人で眠っているコウは、安心しているようでもあり、ひとりの時間を満喫しているようにも見えるのです。

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交通事故に遭う以前のコウ。座布団などはすぐに噛んでバラしてしまうのですが、私の家ではそのような問題行動はなく、お気に入りの座布団として、くつろいでいる

 

人に甘えるのが上手な洋犬とは違って、柴犬のコウは人とベタベタした関係が苦手なのではないのでしょうか。

それとも、爺さん婆さんが常に、同じ空間にいて、かまいすぎるのが良くないのでしょうか。

 

爺さん婆さんも、か弱いので、コウは、自分が臆病であるのにも関わらず、守らなければならないと、使命感を持っているのかもしれません。

 

飼い主は、犬ファーストで犬の要求を聞くばかりでなく、安心される存在になることが何より大事だと思っています。

 

 

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